電車で痴漢を捕まえた!

 最近は痴漢も犯罪行為として厳しく取り締まるようになりました。各鉄道会社も女性専用車両などを設け痴漢対策に力を入れています。では、実際に運悪く痴漢被害にあったとき、どう対処すればいいでしょう?

 もし痴漢されていると思ったら、次の降車駅が近づいたときに犯人の手をしっかり掴み、駅に降ろしましょう。痴漢は現行犯逮捕が原則です。駅に降りたらすぐに駅員を呼び駅員に協力を仰ぎます。駅員は痴漢事件だとわかれば犯人を駅員室に連れて行き、その後警察に犯人の身柄を引き渡します。

 その後は、痴漢行為が軽微なものであれば、書類送検され各都道府県の迷惑防止条例により犯人に罰金刑が言い渡されます。これに対し、痴漢行為が下着の中にまで手を入れるような悪質なものの場合は、強制わいせつ罪が適用されることもあります。

 刑事とは別に民事で慰謝料を請求することもできます。たいていは加害者側から弁護士を通じて示談の申し込みがあります。示談が成立すると、刑事処罰が軽減されたり不起訴になったりします。もし、慰謝料を払ってもらえれば処罰が軽くなったり不起訴になってもかまわないと思うなら示談を受け入れてもよいでしょう。一方、刑事処罰を強く望む場合は、示談はしないほうがよいでしょう。ちなみに示談をしない場合でも弁護士をたてて後日に、民事訴訟で慰謝料請求することは可能です。

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